テキストサイズ

秘密の派遣業務

第43章 絆

桐沢「…それでも紗江は俺を選んでくれた…そうだろ?」

紗江「当たり前じゃない…私には直哉さんしか居ないんだから…」

紗江が桐沢の手をギュッと握る。
その手を桐沢は強く握り返した。

桐沢「紗江…ありがとな。」

紗江「…え…?」

桐沢「あんないい男が目の前に居たのに俺を選んでくれて…あの手紙を書いてくれて…ありがとう。」

それは紛れもなく桐沢の本心だった。

紗江「…うん…私こそ…ありがとう。」

桐沢「…何で?」

紗江「…私の手紙に…応えてくれて…」

じっと見つめ合う。

桐沢、紗江「…ありがとう…」

同時に笑い合い2人は桐沢の車に乗り込んだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ