テキストサイズ

秘密の派遣業務

第8章 芽生えた想い

紗江はゆっくり顔を上げ桐沢を見上げた。

紗江「…桐沢さん…ありがとう。…私は大丈夫…。自分でサインしたんだから…全て私の…責任。」

(…そう…嘆いていてもどうしようもない。優しくしてくれた桐沢さんに心配かけるだけだよね。自分でまいた種なんだから…甘えちゃ…ダメだ。)

私は無理に笑顔を見せた。

桐沢「…っ!…無理に笑うな…」

無理に笑う紗江が儚く見えて…消えてしまうかと思った。

せめて俺だけは…紗江を守る存在になってやる。
身体は守れないが…
紗江の心だけは守ってやりたい。

ここに居る3年間だけ…俺が紗江の…特別になる。

紗江に覆いかぶさる。

桐沢「…辛い時は…俺を頼れよ?」

紗江の返事を待たずに紗江の唇を塞いだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ