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秘密の派遣業務

第10章 社長の事情

俺が社長になって3年経った頃、紗江がうちの派遣会社に登録した。

…可愛い…

最初はその程度だった。

だが…紗江を見ているうちに次第に胸が騒ぎ出した。
初めてだった。
あんな気持ちは…

これが好きということだと気付いてからは必死にアプローチした。

初めて自分からアプローチした。

だけど…俺に妻がいるのを理由に紗江は俺に振り向きもしなかった。

そうなるとどうしても欲しくなった。
欲しくて欲しくて…堪らなかった。

無理矢理襲う事も考えた。
力づくで手に入れようと。
だが、妻に気付かれたら…社長の椅子も失う。
それだけは避けたかった。

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