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秘密の派遣業務

第11章 傷ついた心を癒すのは…

(……寝たか……)

紗江の寝息が聞こえてきた。

ギュッと抱き締める。

(…これは…拷問だよな…)

何もしないと言った以上、今夜は手は出さないつもりだった。
でも紗江の香りが昨夜の熱い夜を思いださせる。

胸が甘く疼いた。

(紗江が欲しい…)

だが…我慢する。
紗江にとって、安心出来る存在になりたい。
桐沢はそう思っていた。

そう思う事に疑問は感じなかった。

それが桐沢の気持ちの現れだと気づかないまま…
桐沢もまた眠りに落ちた。

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