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好きなの

第1章 出会い

「しーえる~♪ 修学旅行の班一緒にまわろー」

若葉が楓と理苑(りおん)、杏里(あんり)それと誰だっけ・・・・えーーと。。。あれなんで思い出せないんだろ。

「しえる?どうしたのー?」
若葉が不思議そうな顔で覗いてくる。
「えっ、その、名前が1人分からなくて・・・」
嘘つくのもよくないと思って楓と若葉にこっそり聞いてみた。

「ああー紫音(しおん)のことねー」
「紫音ーほら挨拶~♪」
聞けば私が転校した日、紫音は休みだったらしい。

「沢見 紫音(さわみ しおん)です。えっとー紫音でいいよ。その、しえるでいい!?」
「う、うん」
「二人とも緊張しすぎーww」

そりゃ緊張するよーだって紫音の目ってなんでも見透かされてる気がするんだもん。
私の過去とか・・・

それから、順調に修学旅行の話は進んだ。あ、ここ星の砂高校の行き先は沖縄なんだ!!
初めてだから楽しみだなー♪

「ねーねーそういえば聞いた!?数学の先生が変わったって話ー」突然楓が言い出した。

ここから私の苦痛の生活が始まる。。。

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