私の掏明くん
第16章 女子トーク
裕紀「だから言ったのよ、それは違うっ
て、そしたら逆ギレされて」
千尋「そっか、裕紀も大変だね…」
久しぶりの電話
にも関わらず話しの内容は
上司や彼氏に対する不満や愚痴ばかりで
千尋は完全に
裕紀の愚痴の聞き役に
回っていた
掏明「ねえ千尋」
千尋「(小声)…ちょっと待ってて」
裕紀「千尋、聞いてる!?」
千尋「聞いてるよ」
掏明「…」
遅い時間だし
すぐ終わらせるつもりだったが
よっぽど不満やストレスが溜まっていた
のか
裕紀の話しは一時間、二時間が経っても
終わる事はなく…
裕紀「彼氏に相談しても全然わかってく
れないし…」
千尋「そうだ…!!」
裕紀「千尋?」
千尋「あっごめん、何でもない」
裕紀「そりゃあ私だって…」
掏明「邪魔してないからいいよね?」
千尋「…」
裕紀の話しは続いていたが
掏明は千尋の膝に頭を乗せ千尋の太もも
を撫でた
電話では裕紀の愚痴を聞かされ
掏明を膝枕しながら太ももを撫でられ
正直、いっぱいいっぱい
だった