私の掏明くん
第25章 決断
千尋「…」
ネックレスを出し
久しぶりに身につけた千尋
棚にしまった時は光を失ったように色あ
せていたが
再び身につけた時には
まるで息を吹き返したように光り輝いて
いた
千尋「…買い物行こう」
今の内に
買い物に出かけた千尋
東矢が戻って来るかもしれなかったが
冷蔵庫はすっからかんの状態で待とうに
も待てない
すぐ戻るつもりで
近くのスーパーへ向かった
千尋「…あっ」
何気なく通った道
だけど無意識の内に東矢と
掏明の頃の東矢と初めて出会った場所に
いた
懐かしい
思い出の場所
千尋「…」
?「お姉さん一人?一人なら」
千尋「ナンパならお断…」
東矢「一人なら一緒に遊ばない?」
千尋「東矢?えっ何して…」
東矢「ナンパ」