
キミの瞳に乾杯!!
第3章 ありきたりな展開【いや、それは漫画だけだろ!】
『では。この用紙に、予定を記入次第、僕、山下まで
お願いしますね。』
「出来るだけ早くに?」
『もちろんですよ。まあ、今週末の金曜日までで構わないんですが。僕の負担を考えれば、早めがいいので、よろしくお願いしますね、小田さん。』
「了解です。いつもありがとうございます。」
『いえいえ。いつものことですから。
それじゃ。お昼時ですから、失礼します。』
「はい。お疲れさまです。」
今月は、五月。
当然、四月から新しく入る教員もいるわけで。
先ほどの山下先生の言っていた歓迎会とは、社会科教員歓迎会を意味する。
我が学校は、まとまった全体会はないものの、科目ごとの結束力が凄い。
英語なら英語科。数学なら数学科。国語科…。
わたしは、日本史なので社会科。
話しによると。
社会科教員は仲が良く、月一で飲みに行くらしい。
しかし。
わたしは、人付き合いが苦手なため、
四月五月の新人歓迎会のみの参加。
わたしみたいに新人歓迎会だけ参加のひとも多い。
主婦と掛け持ちの先輩もいるわけで。
新人歓迎会だけは、強制参加なので、
出席が義務だ。
