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不器用なタッシュ

第8章 決意

やっと店のスタッフからビンゴの道具を借りれた。


「たく…無駄に時間、取らせやがって…」


結構大きいビンゴを抱えて持って行く。


二次会会場は、お酒の勢いが更に増して、かなり盛り上がっていた。


「ほれ!一気~!一気~!」


バカ騒ぎに、みんな愉しそうに笑ってる。


ちっとも羨ましくない光景を遠巻きに眺めていると


「あ~!嘉く~ん!ビンゴ持ってる~!」


「嘉之!サンキュー!」


兄貴たちが、手招きをした。


二次会の司会役の人が


「皆さ~ん!さあ~恒例のビンゴ大会ですよ!配られたカードは二枚有りますか~!?」


「は~い!」


「一等は~ネズミの国、ペアチケットで~す!」


「きゃあ~!欲しい!」


ネズミの国……行かねぇ~なぁ~。


香織も興味無いとか、言ってたっけ?

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