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君と描き始める未来に

第6章 幸せの誓い

「では、最後に新郎新婦に熱いキッスをして、披露宴を閉会にさせて頂きたいと思います~!」


…へ?キッスって!!


「なっ!そんなの知らないぞ!」


つい素になって慌てる。


「いやいや!普段やってる様に、ブッチュ~って軽くすればいいから!」


なっ!誰の企みだよ!


「ちょっと、待て!」


抵抗しようにも、周りはすっかりキッスコールか飛び交う。


香織は真っ赤になって、涙目のまま俺を見詰める。


「香織…。」


会社の人も居るのに…って!
上司も酔っ払って一緒にコールしてるし!


「志信…どうする…。」


あぁ…お互い引けない雰囲気なのを悟る。


何より、やっぱりウェディング姿の香織が、可愛くて仕方なかった。

 
俺は香織の肩に両手を置く。


髪をアップして見える、うなじも色っぽいし…ぷくぷくの唇は艶めいて、食べたくなる。


吸い込まれる様に、いつもの如くキスをした。

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