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「………キスしてい？」


「うん………」


絶対バレてるよな、
心臓バクバクなの。


案の定、亜紀乃はそんな俺を見透かしたように見つめてきた。



「………あんまり見ないで」


「なんで!?」


この質問も分かっててしてるんだろうけど…


「照れる」


「…………一体その無表情のどこが照れてるわけ？」


「無表情？」


「うん、無表情。すごく。」


本当に？


「じゃあバレてないんだ…」


それを聞いてすごくホッとした。


「………あとでチョコ…渡すね。」


「え？」


「だから…、チョコ…」


モジモジしてる亜紀乃にまた、好きだよって言いたくなって、言葉を飲み込んだ。


「………俺にはないんじゃないの？」


「私からもらえなくても学別にいいんだっけ」


「あ、うん」


いいんだよな、俺。