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はなこさん…に会いたいよ。
切ないよ。


幼稚園に勤めて１年がたとうとしていた。



俺は
はなこさんを遠くから
見ていた。あのコーヒーショップから


ストーカーだと笑われてもいい
なにもしない
ただ…愛する貴女を見ていたい


もうすぐ
はなこさんは
俺を通り抜けていく


髪が黒くなり
俺も変わったから
きっと
わからないだろうな…



はなこさん
俺さ保育士になったんだぜ


子供たちが
俺をアニキと言うんだ



ねぇ…はなこさん


こんなにたくさんの人混みなのに
はなこさんの足音がわかるんだ
凄いだろ。



俺は…信号待ちをした


はなこさんが
俺の目の前にいる


あの交差点に…長い髪を揺らしながら




俺と…






すれ違う