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砂漠の月、星の姫~road to East~

第2章 第二夜【国境の月~road to east~】

 それから、男は竪琴をひとしきり弾く。満更、吟遊詩人だと称する男の言葉が嘘ではあるまいと一瞬思ってしまうほどの見事な音色であった。
「この曲を知っているか」
 男が問うので、タリムは黙って小さく首を振った。

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