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砂漠の月、星の姫~road to East~

第2章 第二夜【国境の月~road to east~】

「確かに、私たちは似ているかもしれない」
 タリムは呟いた。追われるようにして砂漠の旅に出たけれど、行く先はない我が身―。
「あなたの名は―」
 タリムが呟くと、男は応えるともなく、低い声で呟いた。
「カシュガル」
「―!!」

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