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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

―私は自分では何も判らない状態でありながら、いつもと変わりなくホテルまで歩いて帰り、部屋へと戻ったんだわ。
 それは、気味が悪いというよりは、奇蹟に近いことだった。夜の砂漠に倒れ伏し、なおかつ、正気を失いながら生きて帰ったとは、まさに信じられないことである。

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