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旦那様と甘い日々

第3章 chapter 3




先程よりも激しく私の奥を突く彼だが普段と変わらず余裕そうに会話を続け、漏れる声を噛み殺そうとする私に目を向けるとにっこりと微笑む。


この人、本当にSだ!!



と、


「え、…声……ですか?いや、今1人ですけど」


「っ!!」


「別にテレビもつけてませんよ」



聞こえてるんだ、電話の相手に。


彼は嘘を相手に伝えながらも、今まで以上にニヒルに微笑んだ。どう考えてもこの状況を楽しんでいるようにしか思えない。


更に私に近付くと律動を激しくし何度何度も奥を突く。私の声を相手に聞かせたいらしくわざとらしい腰の動きで翻弄した。



「……あぁ、多分猫です。今俺の膝の上にいるんで」


「っ…あ、……ん」


「可愛いですよ?ちょっと鳴き声大きいですけど」


「ひゃ…あ、ぁ」



駄目だ、と思いつつも襲いかかってくる快感の波には逆らえない。私は「あ、」と声を漏らすとそのあとに続くように口から喘ぎ声が漏れていく。



「あ、…んぁ…はぁ!」


「っ……ん」


「……んんっ、…あ……っク…!!」



声を噛み殺して絶頂を迎えると大きく体を反り返し、ふかふかのソファーに体を再度埋めた。体を落ち着かせるように呼吸を整えていると、



「はい、それです。ありました?」


「はぁ、……っ」


「……はい、…」



彼が目尻を寄せて目を細める。そんな彼への愛しさからぎゅっと彼のシャツを握ると優しく微笑まれ、


そして、



「すいません、うちの猫が構ってほしそうなのでまたあとでかけ直します」


「っ……」


「はい、では…」



彼は携帯を耳から離すと通話を切ってテーブルの上に置いた。



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