
旦那様と甘い日々
第1章 chapter 1
もうどうにかなってしまいそうだ。
2つの指がバラバラに私の中を掻き回し、狂おしいほどの快感を私に与え続ける。私は既に2回目の頂点に達てしてしまいそうだ。
「右京さ…ぁあ、イッちゃぁっ」
「うん、大丈夫。直ぐイカせてあげる」
「早…く、ぁあっ」
指なのに、指だけでイッてしまう。何度も彼を欲する。知らないうちに甘い快感の波に飲まれてしまうんだ。
彼の指を動きは更に速さを増して私を追い立てる。それに合わせて私も気持ちよくなろうと必死で腰を振った。
「ほら、イキたいなら自分で懇願しな」
「っ…あぁ、イカせて…くだひゃ……ぁあん!」
「ふっ、いい子」
「あぁん、ぁああっ、ら…めぇえっ!」
彼が小さな突起をぎゅっと掴むと弾けるように跳ね上がった体。さっき以上に押し寄せてきた快感を一心に受け取った私の体はもうボロボロだった。
「本当に可愛いよ、文」と彼は囁き、甘くキスを落とす。クチュクチュと音を鳴らして絡み合う舌同士に私は思わず彼に手を回した。
と、
「でも、これからが本番だけど……大丈夫?」
「あっ……、」
「無理って言っても止めてあげないけどね」
意地悪そうに笑った彼は愛液でびしょびしょになった私の下着を下へずらし、今の状態を確認した。
「ふっ、凄いヒクヒクしてる。俺が欲しいの?」
「っ……、見ちゃ駄目…ぇ」
「なんで?可愛いよ?」
彼は自分の胸元のボタンを3個ほど外しその綺麗な鎖骨をさらけ出した。全体的に色気のあるオーラを振り撒く彼を自分が独り占めしているだなんてまだ夢のようだ。
素早く準備していたゴムをつけるとそれを私にあてがう。焦らすように私の前をさ迷うそれに思わずごくりと唾を飲んだ。
