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キャンバスのキミ

第4章 助けてくれたけど…

曽根君は家までずっと黙っていた。


私も話す事はなく黙っていた。


「じゃ、ありがとう」


「借りは二つ目だ」


はあ?二つ?


「何それ?私助けてくれなんて言ってないし。なんで二つなのよ⁈」


「絵、描いてやったじゃん」


「あれだって頼んでないわ!
だいたいあなたみたいないい加減な人と関わりたくないわ‼︎放っておいてよ!」


「関わって悪かったな」


曽根君は静かにそう言って去っていった。





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