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キャンバスのキミ

第13章 同じ気持ち

私は恐る恐る展示室に向かった。


私の絵の隣は曽根君の絵だった。


お互いタッチも全く違うタイプの絵だったけど、人物画だった。


私のは…『アテナ』


曽根君のは…『アフロディーテ』


どちらもギリシャ神話の神とヴィーナスだ。


でも顔立ちは…


「これ・・・」


「驚いたな。まさか俺を描いてるなんてさ」


振り向くと曽根君がいた。


「曽根君は…私?」


「ははは…」


お互い苦笑いした。



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