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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第3章 すれ違う心

 王の心からの言葉に、崔内官は感極まったように声をつまらせた。
「勿体なきお言葉にございます」
「そなたも歳なのだ。少しは身体を労れ」
 と、後で戯れ言めいて付け加えることも忘れない。王は、普段からこのように茶目っ気のある物言いが多い。本来の人柄と、十五歳という若さのせいもあるだろう。

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