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秘め事は月の輝く夜に、あなたと～後宮華談～

第3章 すれ違う心

「だが、王とて人の子。政よりも何よりも己れの気持ちを優先させたいこともあるのではないか。王としてひとたびこの世に生を受けたからには、私情を持つことすら許されないというのだろうか」
「―」
　明香は何も言えなかった。
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