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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第4章 心のゆくえ

「とはいえ、私にも人並みの情はございます。十一の幼き歳からその成長を見守ってきた孫尚宮を可愛いと思うておりまする。折角、主上にお仕えする新しい尚宮として任務にも慣れ、日々心を込めてお仕えしている様子を見るにつけ、このまま任を解かれ宮中追放ということにでもなれば、それはあまりに不憫に存じます」

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