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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第4章 心のゆくえ

 また、現在テレビで放映中の〝風の絵師〟の時代が更に〝張嬉嬪〟よりも後だとも。〝張嬉嬪〟に出てくる王は第十九代粛宗で、〝風の絵師〟に出てくる王は二十二代ということです。
 元々、歴史が好きなので、こういう風にパズルが合わさってゆくように時代や歴史的人物、出来事が繋がってゆくと、とても嬉しいし、愉しいです。
 日本の作品でも、韓国のものでも、やはり私は歴史物、時代物が好きなようですね。
 今回の作品は、そういう流れの中で生まれたものです。尚宮(サングン)というのは、後宮の中でも重要なポジションで例えば、この作品中にも取り上げているように大妃や王といった王族のごく近くにいることが多いです。私がドラマでこれまで見た尚宮というのは、皆、結構な歳の女性が多く、若い―二十代前半に見える尚宮はいませんでした。
 しかし、もし、これが若い尚宮であったら、これだけ王と行動を共にし、朝から夜まで王のアシスタントを務めるのだから、きっと何かしらの感情が芽生えるのではないかなと思いました。社長と秘書の関係に少し似ているかもしれませんね。もっとも、現在は一夫一婦制だから、あり得ない話かもしれませんが、それでも若くて独身の社長とやはり若くて魅力的な秘書であれば、そういった感情が芽生えても不思議はないと思うのです。
 〝張嬉嬪〟は、まだまだ先が長く、ちょっと最後まで観るには根気もお金も要りそうです。
 〝王の男〟は、とうとう購入することになってしまいましたし―。繰り返し観たいと思う気持ちが強いので、それなら思い切って買った方が良いという結論に達したのです。
 私は本当にドラマから朝鮮の歴史に入っていっているのですが、どこの国の歴史も奥深く、また政治的な思惑と人間同士の愛憎が入り乱れ、絡み合って事件というか物事が起こってゆくという仕組みは変わらないようです。

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