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詩(?)

第81章 禁断の扉…


誰かが言った

その壁は越えてはならぬ

私は

その壁をよじ登る

やっと越えた壁の向こうは

長く高い階段

また誰かが言った

その階段は昇ってはならぬ

それでも私は

その階段を昇ってゆく

昇りきった階段の前には

堅く閉ざされた扉

そしてまた誰かの声が聞こえる

その扉は開けてはならぬ

禁断の扉

私は

開けずには

いられなかった

禁断の扉を

何故って

そこには

貴方が

居ると思っていたから

禁断の扉を

開けた

そこには

貴方が

やはり居た

誰に止められても

貴方への

扉は

開けずにはいられなかった

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