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セキサミン

第4章 セキサミン④

少子化対策担当大臣の会見発表より

セキサミンが発明されたとされる204X年以降、世界的に出生率が低下してきていることは事実です。この日本においても例外ではありません。

ただ明るい話題として、セキサミンによって得られる性的興奮は、すでに性的な関心や機能がなくなっていると思われていた老年期の人に対しても、充分その機能を発揮することが解ってきました。

今後はそうした、今まで性に関心の薄かった層からの精子提供が増えることが予想されます。

政府としては、人工授精~出産までの社会的基盤をより一層整備していくことで、出生率低下に歯止めをかけていきたいと考えています。

ただ、ご存知のように人工授精は、精子、卵子双方の提供者の同意が必要となります。
しかし、現行の法律では出生後の扶養義務を伴う同意はなかなか得られないのが現状です。

倫理的な問題を含みますので慎重に進めるべきすが、今後法律の改正も視野に入れ協議してまいりたいと思います。

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