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ただ愛されたかった。

第4章 第4章---"後悔"---


達也は意外と冷静だった。
静かに私の長い髪を
何度もサラサラと触る。

「部屋、入ろ」

"フラれた"と思った。
居間に行くと夏希と龍平は
飲みすぎたのか爆睡していた。

達也と2人になるのも
また気まずいと思い、
私はソファーで飲んでいた。

「莉奈、こっち来な」

達也に呼ばれて部屋に行った。

龍平の寝室らしい。
男の部屋..という感じだ。

ベッドに座って残りのビールを
全て飲み干した。

ただ、達也はふたりで居るのに
なにも喋る気配はなかった。

「ここに寝な」

「あ、ありがとう」

布団にモゾモゾ入って
達也の横顔をずっと眺めた。
長いまつ毛、尖った上唇。
あくびをした顔まで見た。


「達也くん、エッチな事しよ」


彼と達也、彼を忘れたい。
消してやりたい。
"抱いてほしい"と思った。

達也は私に覆い被さり、
「いいの?」
と問いかけてきたが
達也の表情はいつもと
違う事にきずいた。

コクンと頷く。

相手は達也なのに
達也じゃない、全く違う
男みたいだった。

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