ただ愛されたかった。
第6章 第6章---"友達"---
「なに。」
「冷たいね~!」
ケラケラと笑うこいつは
泣いてるあたしを
高笑いしてるように思えた。
「なんも用事ないなら
切るから。」
「いま、公園でしょ?」
ドキッとした。
こいつ、どっかで見てる?と思い
回りをキョロキョロした。
「とりあえず歩いてこい」
そう言って電話を切られた。
とりあえず歩くしかない。
逢っても無視!と言い聞かせながら
公園の出口に歩くと
車が止まっていた。
「乗れ」
元彼。
「は?あたしの家すぐだし!
なに、乗れって!何様!」
元彼は何でもお見通しだった。
泣いていた事も。
「気晴らし、連れてっちゃるよ」
そう言ってわたしを
連れ去った。