ただ愛されたかった。
第3章 第3章---"恋"---
家に帰宅し、テレビをつけ
ソファーに座りながら
煙草に火をつけた。
頭の中で考えていたことは
あの達也という弟。
(かっこよかったよな。
でも見るからに女居そう。)
そんな事を考えていると
携帯が鳴った。
画面には"夏希"と表示され
「はい?」と電話に出た。
夏希とは職場が同じで
同い年の一番仲の良い友達だ。
「龍平と会ったんでしょー?
さっき龍平からメールあってさ。
達也くんも居たんだって?」
そう。私に龍平を紹介してきた
のが夏希だ。
「うん。会ったよ!
達也くんは龍平を迎えに
きただけだったけど。」
夏希はそっかーと言って
電話越しで笑っていた。
「いや、なんかさ。
達也くんからあんたの事
聞かれてさー。
なんかメールしたいみたい。
あんたどーする?」
正直私には付き合っている彼も
いて、同棲までしていたのだが
男と遊んでも何も言わない人で
内心、不安だらけだった。
「彼氏いるから普通の友達
としてならいいよー」
そう返事をした。
夏希は達也に連絡先を教えとく
と言われ電話を切った。