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凛丸は急に申し訳なくなった

「いや…えっと…ごめんなさい…」
「馬鹿！鳴瀬だよ！鳴瀬タカシ！」

その言葉でようやく思い出した
記憶が流れるように復活する。

「あぁーー！鳴瀬くん！久し振り！中学以来だね！」

凛丸は中学までは埼玉に住んでいた。高校が始まる時に、東京の池袋に移転したのだ。

「やっと思い出したか！まったく相変わらずの抜けっぷりだな。」
「ははは。いやぁ、やっぱ僕のアホ加減は相変わらずか。」

久々のたわいもない会話。
家に居ても特に親と交わす言葉は無く、案内屋では発言一つが地雷に繋がる。
当たり前の会話など、かなり久し振りだった

「そういや、塔今日は何してんの？」