案内屋 〜アンナイヤ〜
第2章 きさらぎステーション 其ノ二
仮採用の次の日、凛丸は陣内に指定された場所に向かった。
凛丸が住み、案内屋の事務所があるのは東京都。
しかし陣内はそこからかけ離れた場所を指定した。
静岡県浜松市。そこにある新浜松駅だった。
当然自力では無く案内屋の先輩、渋谷康介の車で向かっていたのだった。
東京都から静岡まで。数時間の車内にはしばらくの沈黙が続いていた。
(…うわ…これって何か話した方がいいのかな…?)
凛丸は薄々とその気まずさを享受し、なんとかしようとしていた。
渋谷はその赤いオールバックの髪をイライラしたようにかきあげ、タバコを咥えた。
とにかく、若いヤンキーのようなその風貌に凛丸は一体どんな話を切り出せばいいのか悩んでいた。
「し…渋谷さん!きょっ…今日は天気いいで…いいですね!い…いやぁ…!か、かっ観光日和だなぁ…!」
悩んだ末出た、苦しい会話。
凛丸が住み、案内屋の事務所があるのは東京都。
しかし陣内はそこからかけ離れた場所を指定した。
静岡県浜松市。そこにある新浜松駅だった。
当然自力では無く案内屋の先輩、渋谷康介の車で向かっていたのだった。
東京都から静岡まで。数時間の車内にはしばらくの沈黙が続いていた。
(…うわ…これって何か話した方がいいのかな…?)
凛丸は薄々とその気まずさを享受し、なんとかしようとしていた。
渋谷はその赤いオールバックの髪をイライラしたようにかきあげ、タバコを咥えた。
とにかく、若いヤンキーのようなその風貌に凛丸は一体どんな話を切り出せばいいのか悩んでいた。
「し…渋谷さん!きょっ…今日は天気いいで…いいですね!い…いやぁ…!か、かっ観光日和だなぁ…!」
悩んだ末出た、苦しい会話。
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