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案内屋 〜アンナイヤ〜

第9章 パラレル いん ざ ハイウェイ 其ノ一

「…ん、あ!ゴメンね。私、鏡音。」

「鏡音さん?」

神城の言葉に渋谷が止まった。

「あ"!?鏡音!?」

あからさまに怒っている。
神城にでは無く、鏡音にだ。

「返せネクラ野郎!」

神城から奪い取るようにケータイを取り返し、その電話に出た。

神城は「全く。」と呆れたように呟き、奥の自分の席へと戻った。

再び渋谷の罵声が響く

「オイ鏡音ッ!何で電話出なかった!?30回もかけりゃあ流石に一回くらいは出れんだろ!」


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