私立愛鷹学園高等部
第14章 *すれ違った心の行方*
食堂にはめちゃくちゃ生徒がいた。
うーわ、あいつらどこだよ。
混みすぎてどこにいるんだか…
オレはいつもは食べない
唐揚げを選び、ポテトサラダを選び、
スパゲッティを選んだ。
何かいつもと違うものを
食べたくなって。
そしてあいつらを探す。
あ、いたいた。
また生徒に囲まれてるし。
もちろんオレの周りにも
取り巻きはたくさんいるけど。
「お、夾くんが来た。」
「あれ、案外早いですね。」
「よ、早速だけど、今日なんでいなかったんだよ。寂しかったな~。」
オレを見つけた翔たちは
飯の皿を取ると席まで運んだ。
「寂しかっただあ?新山は?」
「あのあと新山いかなかったの?」
「寂しいわけないですよね?」
「…え?何だよ、なんでやり直せたの知ってんの?え?は、何?」
「「「エスパーだから。」」」」
「…んだよそれww」