俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
俺は教室に行くと適当に空いてる席に座って、今日の授業の資料を見ていた。
「あの~ちょっといいですか?」
顔を上げると2、3人の女が俺の席の前にいて、何やら話掛けてきた。
「俺に何か用?」
「はい。
昨日一緒にいた梓の事で、ちょっとお話聞きたくて…。
…あなたと梓ってどういう関係なんですか?」
梓とは…。友達だよな?(笑)
「友達だよ?
それがどーかした?」
「これ、見てもらっていいですか?」
彼女は鞄からファッション雑誌を2冊取り出した。
…ん?1つは男物の雑誌か?
「雑誌なんか広げてどーしろって言うんだよ。
それとも、これが梓となんか関係あるわけ?」