テキストサイズ

妄想と生きる。

第23章 存在。

私はしばらく落ち込んでた。

そんな私の様子に彼は気付いて心配してくれてた。

『元気ないけど…何かあった?』

私は全て話した。

タカちゃんへの思いを。

彼は黙って聞いていた。


『俺には何も言う資格なんてない』

そう言った。



それは結婚しているから…?

私は別に恋人じゃないから…?



私の他の男へ対する気持ちを聞いて苦しくないはずがない。


私がタカちゃんのことで苦しくなればなるほど、彼もまた苦しくなる。

わかっているのに。

私は結局、彼のことも傷つけたのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ