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妄想と生きる。

第30章 家族。


あれ、これは、終了のサイン??だっけ。

すぐに線が浮かび上がってきたので一瞬分からなかった。

違う、あ、私、妊娠してる?


部屋へ戻った。

今までのこともあるし、彼も期待してなかったと思う。

私はもう嬉しくて笑ってしまってた。

彼は私を見た。
『どうだった?』と聞こうとしてたけど、
私は聞かれる前に言った。

『赤ちゃん出来たみたい!』

彼は本当に嬉しそうな顔をして

『本当に!!出来たの!!』

と言った。



神様って本当に見守っていてくれるんだね。

私は思った。

あんなに子供ほしくて頑張ってたときは出来なかったのに…

2ヶ月前あんなことがあって私は本当に苦しかった。

正直、初めて彼との『別れ』を一瞬考えた。


まるで、そんな私達を離さないように、神様が授けてくれたような気がした。


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