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妄想と生きる。

第32章 崩れる心。

夜、1人で、お風呂に入っているとき、私は腕の傷を見て泣いた。

ため息が出る。

ガチャ!!
『一緒に入っていい?』

急に旦那が来た。
私はビックリして腕を隠した。

『ダメ!』

『何で?』

『何でも!!』

旦那は不満げな顔をした。
『あっそ!』

旦那が行ってから私は、また泣いた。


こんな自分、嫌い。

しっかりしなきゃ。

もっと強くならなきゃ。


私は自分に言い聞かせた。

お風呂上がって、部屋に戻って旦那に謝って、話をした。

『何が、そんなに不安なの?』

何が不安なのかも、分からない。

『分からないの』

私は、そう答えた。


話をして、私の気持ちは少し落ち着いた。

安定している。

1人で抱えないで話すべきだった。
私は改めて思った。

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