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妄想と生きる。

第40章 心の中。

旦那は怒ってハサミをゴミ箱に捨てた。

旦那が寝てから、私はケータイの明かりを頼りに拾った。


左の手首に刃先をあてて強く引いた。

やっぱりハサミじゃ大して切れない。

でも、時間が経ってから痛んできた。

後悔した。

私は絆創膏を貼って傷を隠した。

翌日も謝ってきた。

何を話していいか分からない、大好きなのに。


ケンカ。

またケンカ。


私が悪いの。


不安にばっかりなって。



でもね、私はただ、あなたの愛情が欲しいだけなの。



なのに、メソメソしている私に、どうしてイライラをぶつけてくるの…?



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