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妄想と生きる。

第52章 耐える時間。


あの女は会社を辞めたみたいだ。

私はそのことを旦那からではなく、知人から聞いたのだ。


『何で言ってくれなかったの!
だいたい、何でやめるわけ!
あんたと何かあるからじゃないの!』

私は旦那に言ったけど…

旦那は、私のことを考えて言わなかったとか、、他にやりたいことあって辞めるんだとか、、

とにかく、取って付けたような言い回しで…

聞けば聞くほど、私はイライラして、悲しくなって、落ち込んで。


あの女が辞めてからも、相変わらずメールは毎日…

それが本当に嫌だった。

そうやって、いつまでも何かしらで連絡とっているということが…


『もう、メールとかしないでよ…』
そう言ったって、するんでしょ…

耐えられないけど、耐えなきゃいけない…

本当に苦しかった。

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