テキストサイズ

BL短編集

第14章 既婚者×脱獄犯




「ねぇ恭一さん‥‥」


「なに?」


「気づいてるんでしょ?」


やっぱり‥‥。


「なんで逃げたの?」


この子が言うには
ずっと文通をしていた
祖父が亡くなるという
知らせがきて、
所を出るまでに
余命が来るというので
脱走をしたみたいだ。


祖父が亡くなるのを
見届けてもそのあと
どうしたらいいのか
わからず、ふらふら
していたらしい。


捕まらなかったのが
不思議だけど‥‥。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ