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BL短編集

第3章 年下×年上



「朔にぃ」

「なんだ?」

「えっちしよぉ」


ん?

なんか今多分聞いちゃ
いけない言葉を
聞いた気がする。


「ねぇ、朔にぃってば」

さっきから俺のことを
朔にぃと呼ぶのは空だ。
別に空とは本当に兄弟
とかじゃなくただ
家が隣同士で俺が高2
空が中3だから兄と
呼ばれている。


「ねぇ、朔にぃ聞いてる?」


聞いてない。

いや、聞かない。

俺は耳を塞ぐ。


だって俺は空のことが
大好きだからそんなこと
言われたら壊したくなる。

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