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やっと、やっと…

第12章 凍える心



それから私は圭介ともう一度付き合うことになった


付き合うと言っても
気持ちなんてない


辛くて苦しい我慢の日々




・・・・・・




「唯」





今までこの名前を呼ぶのは
私の大好きな人だった




だけど今は
この声を聞く度に体が震えた




学校の正面玄関の前に現れた私を呼ぶ圭介




「帰ろっか」




そう言って笑顔で私の手を取り引いて歩き出す




私は嫌がることさえせず
何も言わずただ後をついて行く




(向かう先なんて分かってる)




いつもいつも私は気がつけば
圭介の家の前にいた





ちょうど帰る時間には
圭介の家に両親はいない





(何をされるかだって分かってる)





もう慣れてしまった





繰り返される“行為”を私はただこなすだけ


何も感じない


少し前までは苦しみも感じたのに
もうその時間をやり過ごすことしか考えていなかった



反応のない私でも
圭介は執拗に愛し続けた





部屋に入るとベッドに私を押し倒す


圭介は制服を脱ぎシャツの下に着ていた
Tシャツ一枚になった



私のブラウスのボタンを上から3つだけ外す




露わになった私の肌に吸い付くように
唇を寄せ音を立ててキスをした


私のそこにはいくつもの跡が付けられる



下着を外すことなく
圭介の手は下へと伸び私のそこを撫でる



もちろん濡れてなんかいない
気持ち良くなんてなかったから



下着の中に手を入れ私の中心に
指をぐっと押し込んでくる



(・・!!)




無理やりにもこじ開けるようで
体を痛みが貫く





乱暴とも言える手付きで私のそこをまさぐり
圭介は体を下へと移動し舐め上げる




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