恋
第3章 俺自身
社会人…一応やんちゃは卒業し、働いてる。小さな会社だけど、やり甲斐のある仕事で俺は営業マン。仕事の忙しさにかまけて、あの頃のままの俺を俺自身見て見ない振りをしていた。
そんな俺の目の前で社長が告げた。
「今日から、働いてくれる事になった水神 朋(みなかみ とも)さん。」
「足手まといにならないように頑張ります。よろしくお願いします。」
似てる……俺は、あの頃の記憶を手繰り寄せ、もし大人になっていたら…でも名前が思い出せない。思い出そうと思っても何故かそこだけが、ポッカリ穴が空いて抜け落ちてるようだ。顔と泣き出しそうな背中は覚えてるのに………………。
「水神さんの水神って字変わってるね。」
「そうですね。よく言われます。」
ふんわりと微笑む彼女にドキドキした。
「さぁ仕事モードになってくれよぉ!」社長が笑顔で言った。
俺のこの胸のドキドキする気持ちは一体なんだ!
あの時の気持ちと同じ想いがふつふつと胸をいっぱいにしている。
“水神 朋”あんた一体誰なんだ。
そんな事を思いながら、仕事が忙しい日々を送っていた。
「あ~やっと明日から、ゴールデンウィーク!!5日間も…なにしようかな(笑)!」
なんて休みの過ごし方を話していたら、
「水神さんは、どうするの?」
って佐藤が聞いた。
「両親のお墓参りに帰ります。ちゃんとした就職先が決まってから報告していないので。」
と、いつものように微笑む彼女に佐藤がまた、聞いた。
「ご両親の墓参りって!?」
「私が小学生の時に事故に巻き込まれたんです。私だけが残ってしまったので、母方の叔母に引き取られて、その後は施設で育ちました。」
優しく微笑む彼女に俺達は言葉を失ってしまった。
彼女の優しい微笑みは、いろんな事を乗り越えたからなのか、それとも寂しさを隠す為なのか俺自身が理解するのは難しかった。
連休中も事あるごとに彼女の微笑む顔を思い出し、自分の中で二つの想いにどうしたらいいか考えていた。
そんな事を考えていたら連休もあっという間に終わり、また忙しい日々が訪れ……営業マンには辛い夏が来た。
そんな俺の目の前で社長が告げた。
「今日から、働いてくれる事になった水神 朋(みなかみ とも)さん。」
「足手まといにならないように頑張ります。よろしくお願いします。」
似てる……俺は、あの頃の記憶を手繰り寄せ、もし大人になっていたら…でも名前が思い出せない。思い出そうと思っても何故かそこだけが、ポッカリ穴が空いて抜け落ちてるようだ。顔と泣き出しそうな背中は覚えてるのに………………。
「水神さんの水神って字変わってるね。」
「そうですね。よく言われます。」
ふんわりと微笑む彼女にドキドキした。
「さぁ仕事モードになってくれよぉ!」社長が笑顔で言った。
俺のこの胸のドキドキする気持ちは一体なんだ!
あの時の気持ちと同じ想いがふつふつと胸をいっぱいにしている。
“水神 朋”あんた一体誰なんだ。
そんな事を思いながら、仕事が忙しい日々を送っていた。
「あ~やっと明日から、ゴールデンウィーク!!5日間も…なにしようかな(笑)!」
なんて休みの過ごし方を話していたら、
「水神さんは、どうするの?」
って佐藤が聞いた。
「両親のお墓参りに帰ります。ちゃんとした就職先が決まってから報告していないので。」
と、いつものように微笑む彼女に佐藤がまた、聞いた。
「ご両親の墓参りって!?」
「私が小学生の時に事故に巻き込まれたんです。私だけが残ってしまったので、母方の叔母に引き取られて、その後は施設で育ちました。」
優しく微笑む彼女に俺達は言葉を失ってしまった。
彼女の優しい微笑みは、いろんな事を乗り越えたからなのか、それとも寂しさを隠す為なのか俺自身が理解するのは難しかった。
連休中も事あるごとに彼女の微笑む顔を思い出し、自分の中で二つの想いにどうしたらいいか考えていた。
そんな事を考えていたら連休もあっという間に終わり、また忙しい日々が訪れ……営業マンには辛い夏が来た。