男気花飾り。
第10章 エアリーフリル。
「ったく!孝のやつ…」
寺は…家を出ると…
さっきのやり取りを思い出したのか…孝君にイライラしていた…
「かわいい子じゃん、孝君!元気だし。やっぱ兄弟、顔は似てるね」
寺は、はぁ〜っと大きくため息をついて…
俺の手を取り…
指を絡める……恋人繋ぎ…
ドキン―――――って…
なるんだよ…それ///…
「…ちょっと…やきもち…」
「え!?どこに?何に?」
寺…何言ってんだよ…
「孝が…かわいいとか…
言うなって………////」
おっ?おお―――――?
寺――――――かわいい!!!
「なっ…なんだよ…。
今の寺…めちゃくちゃかわいいぞ?」
「雅に言われたくねーな…」
「ど〜言う意味だよ…」
「こ〜言う意味…」
そう言うと…
公衆電話のボックスガラスに映る俺の姿を指差し…
ギュッと…抱きしめた…
ガラスに映る俺は…まるで照れ度マックスの女の子そのもので!!!
不覚にも…かわいい…って
思っちまった!!!
「/////なななな!!!」
心臓!!!壊れる!!!
「なっ…かわいいだろ?」
ビクッ!!!
「……雅……
キス……していい?」
「………ウン…」