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男気花飾り。

第22章 レモンイエロー・パンプスは春を呼ぶ!

「やっと…二人っキリになれた…」



寺が耳をアマガミしながら…囁く…



「て…寺…」




掴まれていた腕は…いつしか…自由になり…


手と手を…繋ぐ…



静かな廊下は…どこまでも続き…



時間が止まってしまった様な…妙な感覚に陥る…




俺達は…保健室を目指した…




保健室には…案の定誰もいない――――…



廊下同様…静かで…



俺達の足音だけが聞こえる…



寺は、ベッドの回りのカーテンを引き…安眠用、簡易個室を作る…



「て…寺?まさか…ここで?」



『だめ?…俺……結構…我慢してたんだぜ?』



ベッドに優しく押し倒されて…



ドキドキが…静かな保健室に聞こえそうだ…



しかし、さすがに…ここは…無理じゃない?



朝礼は…終盤だったし…


真っ最中に…先生や生徒が…入って来たら…アウトだ!!!


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