男気花飾り。
第24章 スプリングコートを春風になびかせて…
今度は、俺が寺を引っ張る形で走っていた!!!
そして―――――――…
駅前の商業ビルの入口まできた…
母のデザイン事務所のあるビルだ…
「雅……ここは…」
「うちの…母さんの会社が入ってるビル!」
「////えっ?え?」
俺は、寺を見つめた―――…
「…これから…母さんに、寺を恋人だと…紹介する。
真さんの様に…理解が得られなくても―――――…
いいか?」
「……雅…」
寺が……少し息を飲み込みながら…
うなずく…
「ああ……行こう…」
寺は、優しく――――…手をにぎりしめてくれた…
俺達は…ビルのエレベーターに乗り込ま…
母の事務所が入っている階まで……
ジッっと……真っ正面を見て…
早くなる鼓動を落ち着かせる…