新婚生活?
第6章 気持ちは、素直に言え(笑)
「………もー、ホント先輩って可愛いよね。」
「…はい?」
「ほら、そういうとこも。ガチで素なの?それ。」
「自分でキャラなんて作んないから。」
ってか、そういう潤くんの方が、キャラ可笑しいよ?
…まるで、お酒飲んでるみたい。
………お酒?
「先輩?なにボーってしてるの?大丈夫?」
目が少しうるんでて、子犬みたい。
「じーって、見ないでよ、恥ずかしい。」
「綺麗な、顔してるね、うらやましいなーー。( з )」
「300倍くらい先輩の方が可愛い。」
細い手が、私の頬を撫でた。
「ちょっと、酔ってる?」
「酔ってない。…困らせたら、ごめんね?」
そのとたん、一定の距離にあった唇が、一気に近づき、
重なった。
「ばか、バカバカバカバカバカバカ。」
「…可愛いから、…ごめんね?」
…そんな上目づかいで、見ないでよ~。許したくなる。(笑)
「もう、しないから、気にしないで、飲んで。」
と、言われて渡された、グラスの中身なんて、気にせず、私は口に流した。