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なの×なの!

第3章 紗羅

そんな私の気持ちを悟ったのか、優は髪を触っている手を離す。


「大丈夫だって。絶対追い出したりしないし。···あ、あと俺のことは、“お兄様”って呼べよ?」


「ぅえ!?·····は、はい、お··お兄様···?」



突然のことで、戸惑いながら言う。


「うん。それで!」


優は笑顔で言う。笑顔の方がかっこいい。



でも、私は後で知ることになる。








········優の本性を。

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