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なの×なの!

第4章 宮野 優

「あ、あの。何でしょうか···?」



「えっと···、一応御夕飯の準備は出来ているのですが、先にお風呂に入りますか?」



ちらっと時計を見る。


22時25分····。


もう、かなり遅い。


「···えっと···ば、晩ごはんは食べて来たので、お、お風呂に入らせていただけます···か?」


初めての会話にギクシャクする。


「あ、もう晩御飯はお済みですか。わかりました。あと······」


「····?」



メイドは申し訳なさそうに、



「あの、私たちはメイドなので、敬語はやめてください。」


「あ···」



無意識に敬語だった。でも、初対面の人に普通にしゃべるのは無理。



「まあ、慣れるのに時間かかるだろうけど、気長にってことで。ね?」


優が明るくメイドに喋る。

メイドもわかった、とでも言うような目で優を見ている。


「では、また。」



そう言ってメイドはスッと消えるように下がっていった。

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