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君に恋した冬

第5章 新しい生活





セックスしようと言われた日は
キスだけで終わり

それから一週間経って
由梨の傷も癒えた頃に
2人は繋がった




「怖い?」



『うん…ちょっと』




でも、これまでにアキラと毎日のように
会っていたが、キス以上はされておらず
由梨の中では、もう既にアキラは怖い存在では
無くなっていた。

だが、セックスそのものが
まだ恐怖を感じさせるものだった


「大丈夫。怖いのは今だけ

すぐ良くしてやるよ」



犯されたあの日と同じ台詞でも
言い方一つ違うだけで
こんなにもドキドキするんだと
頭の隅で考えていた


「それに、その恐怖心取り除いてやるのも
俺の仕事だと思うし」


ムッとしながら由梨は


『仕事って、そんな言い方』


上目遣いで睨む



「ごめんごめん。言い方悪かった

俺の役目」


ふっと微笑んで、そのまま引き寄せられるように
キスをする



あぁ…アキラのキスは
本当に何も考えないで済むようにしてくれる

気持ちいい…




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