君に恋した冬
第13章 少しずつ
ゆっくりとアキラの手が由梨の服にかかる
あ…ダメ…
痣を見られるのが嫌で、思わずその手を止めてしまう
『汚いから…見ないで…』
その言葉にアキラは表情一つ変えずに
「汚くねえよ。見せて」
と低く呟いて由梨の服をさっと脱がした
上半身はブラジャーだけという恥ずかしい姿になってしまって、思わず手で顔を隠す
「由梨…」
有無を言わさない声でそっと手を外され
少し潤んだ瞳でアキラを見つめる
「綺麗だ…」
ぼそっと呟いてから、首筋にキスをする
『ぁ…』
ピクンと身体が震え、小さい吐息が洩れる
そのまま鎖骨、二の腕、あばら、お腹…
ブラは外さずに、胸以外を優しく食むようにキスの嵐が降ってくる
『ん…あ…』
絶え間なく降り注ぐキスに、由梨も甘い声をあげて応えた
「うつ伏せになって…」
『…うん…』
言われるがままうつ伏せになる
そっとアキラの手が背中に触れ、ビクンッと身体を震わせてしまう
「…やっぱり…」
アキラは由梨の肩甲骨の辺りにそっと触れて
ぼそっと呟いた
『…?』
一瞬の出来事だったので由梨は何をされたのかわかっていなかった
そのままブラのホックを外され
うなじから腰までツーッと舌を這わされ
ゾクゾクとした快感が由梨を襲う
『んぅ…ふぁ…』
枕に顔を押し付けて声をなるべく抑えて喘ぐ
「すげぇ綺麗…」
その言葉だけで由梨はイってしまいそうになるほど
ゾクゾクした
『ん…アキラ…あぁっ…』